Tag: ディスク

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10年ほど前に同タイトルで記事を掲載しているのですが、そちらはどちらかというと創業当時の歴史的背景がよくわかる経営に関わっていた人へのインタビューを記事にしたものでした。

今回はシンフォニオン社の沿革に関してです。

Symphonion Fabrik Lochmannscher Musikwerke A.G.   (c.1885-1912)

シンフォニオン社は1885年に世界初のディスクオルゴールを生産する会社としてドイツ・ライプチッヒのゴーリスと言う町にその社業を開始した。

オスカー・パウル・ロッホマン氏と2人のパートナーであるグスタフ・ブラッハウゼン氏とパウル・リスナー氏によって創業。その2年後にはブラッハウゼン氏とリスナー氏はポリフォンを創設する為にシンフォニオンを去ることになる。1889年に株式会社として登記し、1900年にロッホマン氏がロッホマン・オリジナル社を設立した後は1909年までフランツ・トゥメン氏とハンス・カニッツ氏が実質的な経営を行った。1909年に経営状況が悪化すると会社を再編成しシンフォニオン・ファブリクAGと社名を変更し社屋も同じゴーリスの中ではあるが引越している。

シンフォニオン社は他社が製造した事もないような多くの種類とディスクサイズのオルゴールを製造した事で知られている。その中には同じサイズのディスクであるが櫛歯の調律が違うため違うモデルと認識される機種も存在する。またオルゴールに初めて電動モーターを採用したのもシンフォニオン社であり、電動モーターモデルが1900年の広告に掲載されていた。その後ピアノ・オーケストリオンと呼ばれるモデルの製造を開始しディスクおよびバレルを使用した巨大な自動演奏楽器を製造した。さらに自動ピアノや蓄音機も製造していたといわれている。1912年のカタログがシンフォニオン社最後の自動演奏楽器のカタログといわれているが、第一次世界大戦が勃発する頃にはテューリンゲン州に移動しパウル・セイベ氏により蓄音機を中心に製造する会社と変化していた。

数多くのオルゴールの中には3枚のディスクを同時に演奏するエロイカと呼ばれるモデルや、2枚のディスクを同時に演奏するダブルディスク、豪華なレリーフ装飾を施したケースのロココと呼ばれるモデルなど多くの名機と同時に柔らかな音色で有名である。

The ...

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Britania / Imperial

Britania / Imperial (Saint-Croix, Switzerland)

ディスクオルゴールのブリタニアとインペリアルシリーズは廉価 なシリンダー・オルゴールメーカーとして有名だったB.H.エイブラ ハム社が1898年頃にプロデュースしたブランドである。当時、そのほとんどはロンドンのスター・シルバー・デポーという会社を通し販売された。

ブリタニアは5,8 1/2, 9,12,25インチのサイズがある。(9インチのディスクは基本的に8 1/2インチと同じで8 1/2インチがセンタードライブ、9インチ がエッジドライブとなり少しサイズが大きい。)12インチまでのサイズ ...

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インターネットで調べものをしていたら、興味深い記事を見つけました。 どうも、メルモフレールが復活しているようです。 1816年に設立された会社である事は以前にもお話ししましたが、 オルゴールの衰退とともにその後の活動はあまり耳にしませんでしたが、 2007年頃からバーゼルの展示会に時計を出品していたようです。 あまり日本では話題になっていなかったような気がするのですが、 私が知らなかっただけかもしれません。 復活と言っても正確には現在でもスイスでオルゴールを作り続けている リュージュ社が運営しているようです。 で、何を作っているかと公式ホームページ見てみると 超高級時計を製作しているようです。 しかもオルゴール入りです。 オルゴールに関わるものとしてはこのような復活はワクワクします。

Primo ...

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オルゴール用ディスクの販売ページのリュージュ28.0cm(11")ディスクの取扱曲目の最新情報です。

販売終了

きよしこの夜 F.グルーバー 143 美しく青きドナウ J.シュトラウス 1053 アヴェ マリア Ch.グノー 1054 アニー J.デンバー 754 新たに追加された曲 いざ歌え喜びの日の歌  142 ドン・ジョバンニ W.A. モーツァルト 188 芸術家の生涯 J. シュトラウス 326 サンタルチア A. ロンゴ 512 ユーモレスク A. ドヴォルザーク 851

こちらのディスクは以前このブログでも紹介させて頂きましたように日本ビクター社のディスクオルゴールでも演奏可能です。

スイスのリュージュ社ではこのサイズのディスクの生産が終わっています。

在庫分のみの販売となりますのでお気に入りの曲が見つかった方は お早めにご注文下さい。

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暑い! とこんなところで叫んでも涼しくはならないのですが、 大阪はこれでもかというくらい、暑い!です。 皆様はいかがお過ごしでしょうか。夏バテしないように気をつけてくださいね。

さてさて、今日は久しぶりにオルゴールのメーカーの歴史の話しです。 今回もEncyclopedia of Automatic Musical Instrumentsからの抜粋記事ですが、 なんでそんなところを抜粋するの?と言われそうな記事の抜粋です。

シンフォニオンと言えばポリフォン、レジナと並び3大ディスクオルゴール メーカーとしても有名です。よくご存知の皆様はパウル・ロッホマンという 人によって設立された会社である。なんて事がよく知られていますが、 実はもう一人シンフォニオン社に関係する重要人物が存在しました。

エリス・パーというイギリスで活動していた人でした。

今回のお話はそのパー氏のインタビュー記事です。 文中で斜体になっている部分がパー氏の発言です。

シンフォニオン社の歴史

 1885年又は1886年頃、シンフォニオンによって初の実用的なディスク交換が可能なオルゴールが発表された。それから1920年代後半に至るまでその会社はその製品の広い市場を経験することになる。(後半の10年間はどちらかといえばオルゴールより蓄音機がメインではあったが)  1888年2月16日発行の『Pall ...

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以前本ブログのコメントにMiraの12"又はStellaの15 1/2"のリカットディスクを取り扱っていないかと、お問い合わせいただいたのですが、残念ながら現在のところリカットディスクとしての取り扱いはしておりません。

でも、アンティーク又は中古のリカットディスクで ステラの15インチのディスクが若干ではありますが、 入手可能です。

以下のリストは弊社で在庫しているディスクでは無く、海外のディーラー からの情報ですので在庫状況など変更がある可能性があります。 興味のある方はメール又はお電話にてお問い合わせ下さい。 在庫状況、納期、及び価格をお調べ致します。

STELLA 15" 4170   ANNIE LAURIE STELLA ...

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かなり久しぶりになってしまいましたので、少しマニアックな話題を。

えっ、いつもの事?それは失礼いたしました。

`

一口にディスクオルゴールと言っても実にたくさんの種類が存在します。

一部互換性のあるディスクもありますが、そのほとんどが専用ディスクを使用します。

詳細なリストはホームページの方に記載致しますが(ここをクリック!) ブランド名をリストにするだけでも37ブランド、ここから各ブランドが違うサイズの ディスクオルゴールを製造していたので、実に204種類!とても覚えきれません。 後に記述する課題を解決すると少し減るかもしれません。

このリストは榎屋でのオルゴールの修復と、様々な文献、リカットディスクの工房の資料を基に 作成した物ですが、このリストの中に無いディスクオルゴールが存在していても不思議ではありません。

榎屋で作成したリストをホームページから公開致しますが、このリストには様々な課題があります。

リストは自由に使用していただいて結構ですので、以下の課題を含め皆様からの意見を募集したく思います。

迷惑メール防止のためクリックできませんが、support@enokiya.comまでどしどしメールお待ちしています。

転載の場合もご連絡ください。

このリストの課題。

1、コーム数とドライブの種類の項目があった方が良い。(多数把握しているのですが、整理しきれていません)

2、インチ表記に関する誤差の整理(下に例を挙げて説明します)

3、このリスト以外にも存在する機種がある。

インチ表記に関する誤差。

米国でのコレクターが多いため、ディスクサイズがインチをベースにしている物がたくさんあります。 おおらかな国民性なのか、インチ計測/表記の限界なのか、割とアバウトな物が多いです。

例を挙げると、

シンフォニオン  11 ...