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東日本大震災で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。 余震が続き、原発の状態もまだまだ予断を許さない状況ですが 復興に向けて一刻も早く現在の状況が収まる事を祈っています。

現在は生活を立て直す事が最優先でしょうから、オルゴールや自動演奏楽器をお持ちの皆様もそれどころではないかもしれません。時間が経ち、もう少し状況が落ち着いて来たときに今回の地震で被災して調子が悪くなった楽器がありましたら、お気軽に弊社までご連絡下さい。

各地でお祭りなどが自粛されていますが、元気なところは元気に日本経済を支えて行きたいと思います。

今年の始め頃、東京での国際宝飾展でご好評をいただいた、ドイツのシンフォニオン社の商品の取扱を本格的に再開致しました。 シンフォニオン社は昨年から残念ながらディスクオルゴールの生産をストップしてしまいましたが、シンギングバードやホイッスラーなどはまだまだ生産を続けています。

シンフォニオン社のシンギングバードの工房が昨年NHKの「世界の工芸品」でも取り上げられたので、テレビで見たという、お言葉を宝飾展でもたくさん頂きました。

現在では伝統的な工法でシンギングバードを製作しているのは世界でもスイスのリュージュ社とドイツのシンフォニオン社の2社だけとなってしまいました。リュージュ社の製品は伝統的な工法に最新のデザインを取り入れたものも多いですが、シンフォニオン社の製品はドイツを発祥とするグリースバームを基礎として、その技術を現代に継承しようと、ドイツ、リューデシュハイムで製作されています。デザインも昔のままの製品が多く残されています。

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ゼンマイ(Spring Motor)

この写真はアンティークのシリンダーオルゴールで使用されているゼンマイの分解写真です。

奥に見えているギザギザはゼンマイの力をオルゴールのメカニズムに力を供給する為のギアです。

日本語では植物のゼンマイのようにクルクルと巻いていることから、ゼンマイと呼ばれていますが、英語などではバネ・モーターのように文字通り回転を伝える為の中心部品としての呼称が一般的です。

香箱の片面のカシメ止めされたプレートを外した状態なのですが、少しわかりにくいですが、古いグリスが固まっているのが見て取れます。このような状態ではバネの摩擦抵抗が大きくなりゼンマイの力が弱くなることがあります。古いグリスを除去、洗浄を施し、新しい潤滑剤を注入する事で本来の力を発揮することができます。

とはいえ、ゼンマイは金属部品ですので100年の間に巻き取り、開放を繰り返す事で金属疲労を起こし裂断を起こす事もあります。コレばかりはどうしようもないのですが、前記のように摩擦抵抗を減らす事で寿命を伸ばす事は可能です。

ゼンマイが切れるときには、切れる場所とタイミングにもよりますが、ドーンと大きな音がして、ゼンマイを巻いても空回りしているような状態になります。適切なバネ鋼を巻き直す事で修復する事は可能です。

現代のオルゴールはもちろんの事シートベルトや、掃除機のコード、テープメジャーの巻き戻り機能などゼンマイは現在でも身近なところで使用されています。100年以上前の機械に組み込まれている機能がいまでも身近に使用されているのは、とても面白いですね。

バネの基礎を紹介している書籍です。