シンギングバードボックス メカニズム

| Category:

大阪では新型インフルエンザの流行で街中でもマスクをした人が多く見受けられるようになりました。おかげさまで弊社では体調を崩した者はでていませんが、皆様も体調を崩されませぬようお気をつけ下さい。

本日は、あまり見る事の無いシンギングバードボックスの中身の動画を紹介したいと思います。クリスタルモデル以外はリュージュ社のものであっても、弊社で取り扱っているMMM社のものであっても箱の中の動きは見ることができませんので、どういう仕掛けで美しい鳴き声を再現しているのかを、少し垣間見ることができます。

如何でしたでしょうか、水鳥の足のように箱の中ではこんなに一所懸命動いているんです。

鳥の直下に動力であるゼンマイと、鳥の動きと鳴き声を制御するカム類が配置されています。 鳥の下に3本程忙しく動いているリンク部品がありますが、 いちばん上のリンクで向かって左側の黒いフイゴを動かし、鳥の鳴き声を再現する笛に空気を送ります。 真ん中のリンクで音の高低を制御し、最も下のリンク部品で笛のオン/オフを制御しています。 そうなんです。笛は1つしか付いていません。丁度トロンボーンのような感じで筒の内部の容量を変える事で音の高低を表現します。

基本的なシンギングバードの機構は18世紀には完成していましたので、本当に昔の人はよく考えたなぁ、と感心させられてしまいます。