新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しく御願いいたします。
昨年からスタートしました、榎屋のホームページですが今年はさらに内容を充実させていきます。昨年から引き続きオルゴールや自動演奏楽器に関する、すこしマニアックな情報や販売に関する情報ももちろんですが、普段はあまり表には出てこない、修復に関する情報もどんどん掲載していく予定です。
さて、2007年最初の記事はシリンダーオルゴールのブレモンというメーカーについてお話しします。
bremond.jpg

ガバナーブラケットにあるブレモン社の刻印


The Musical Box Handbook
Graham Webb
P.205
Bremond, Baptiste Antoine. 1834-1925
宝石士の息子としてジュネーブに生まれ彼自信も宝石士となる。1858年セオドール・グレイナー(Theodore Greiner)と共同でグレイナー&ブレモン社を設立。初期の契約書には、ブレモンは営業、グレイナーがミュージックボックスのメーカーとされていた。その会社は約5年続いた後、1863頃にはブレモンが自分の会社を設立していたと思われる。1859年ブレモンは、アナイス・ランドルフという女性と結婚した。彼女はランドルフ・ミュージック・ボックスのデビッド・ランドルフの娘でありジョン・ランドルフの姉であった。ブレモンは1867年のパリ博覧会で銅メダルを受賞、その後1873年にプリンス・オブ・ウェールズ(後のエドワード7世)御用立のミュージック・ボックス製作所に指定された。
1878年ブレモンはパリ万博委員会の一員に任命され、その博覧会で銅メダルを受賞した。同じ年彼はジュネーブの市議会委員にもなり、1880年にはジュネーブ地域の知事に選出された。その頃彼の会社は、シンギング・バードやオートマタなども供給していた。ブレモン社は長期にわたり質の高いオルゴールメーカーとして名を轟かせ、多くのコレクターにひいきにされたオルゴールメーカーでもあった。トレードマークは立琴、またはイニシャル BABで、ガバナーブラケットに刻印されている事が多い。もう一点の特徴としてあげられるのは、ワインディングレバーの平らな部分に製造番号が刻印されていることである。ブレモンは、ピアノフォルテ、マンドリンそしてオーバーチュアの名器が多い。
1902年ブレモン自身は破産宣告を行ったが、ブレモンB.A.社としては1908年まで存在し、その後1913年までは、Ph.ブレモン社、そして1916年までブレモン社という名前で生き残った。Ph.ブレモン社のPhはブレモンの息子(Philippe Albert 1863-1930)のイニシャルだと言う説が有力である。
ニコルフレールだけがオルゴールの名機ではないということは、前回の記事にも書きましたが、このブレモン社のオルゴールは比較的メーカーの同定が容易であり、音質も非常に安定しているメーカーだと感じます。大型のシリンダーから小型のものまであり、コレクションを始める機種としてもお勧めできるメーカーです。

コメントを残す